この鉄格子の入ったベランダ。別にここに犯罪者が住んでいるわけではありません。泥棒に入られないための自己防衛なのですが、なんだか自分が犯罪者になった気分になりそう・・・。 |
普通の団地の中の住居でも、ポーランドではドア自体を付け替える家庭が少なくありません。ドアも防犯と防音効果のある分厚いドアから、鍵のノブを回すと、ドアからドア枠にかけて上部と側面部にポールが飛び出し、ダブル施錠効果のあるものを使用している人もいます。また、ベランダにも『そこは家ですか?拘置所ですか?』と聞きたくなるような鉄の柵をはめている家もあります。
そこまでしなくても・・・という考えは甘い。昨年、実際にあった話で、ある男性がイギリスに出稼ぎに出かけていた時の話。その男性が一時帰国したら、家の中がもぬけの殻だったという事件がありました。お隣さんに連絡にいったら、見覚えのある家具が何故かお隣さんの家にあるじゃありませんか。怪しんだこの男性、警察と一緒に、近所を回ったら、あちらこちらの家で見つかる自分の家具!なんと、この団地の住民たち、この男性が外国に行っている間に、彼の家に入り好き勝手に気に入った家具を持ち出していたとか。