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2010.04.14.更新

ポーランド人と『死』

ポーランド人と『死』

国喪の折には国旗の上に黒いリボンが結び付けられます。
国喪の折には国旗の上に黒いリボンが結び付けられます。

 先週土曜日の、ポーランド大統領夫妻、軍の関係者、政府要人を乗せた飛行機の墜落事故のニュースは日本でも大きく取り上げられたようですが、ポーランド国内ではそのニュースが確実なものになるとテレビ局は一斉にそのニュースでもちきりとなりました。また、インターネットのニュース画面もいっせいに白黒に変わり、国喪のシンボルとしてポーランド国旗の上に黒いリボンがとりつけられたものが公共機関の建物、個人宅などに翻っておりました。
ポーランド国民全体にとって、突然身近となった『死』。今回はポーランド人と『死』について、ちょっとお話したいと思います。

飛行機搭乗者の死亡が確認されると、インターネット上のニュースもすべて白黒にかわりました。
飛行機搭乗者の死亡が確認されると、インターネット上のニュースもすべて白黒にかわりました。
ポーランドで最大級のインターネット・オークションであるアレグロ。ここでも、メインページは白黒に代わり、黒いリボンが添えられています。
ポーランドで最大級のインターネット・オークションであるアレグロ。ここでも、メインページは白黒に代わり、黒いリボンが添えられています。

この地で始まり、この地で終わる

 これだけお墓を大事にしてもらえるから、皆この地で眠りたいのでしょうか。
 これだけお墓を大事にしてもらえるから、皆この地で眠りたいのでしょうか。
 ポーランドは基本的に土葬です。よって、外国などで不幸に見回った場合、そのままの姿でのポーランド輸送を希望する家族がほとんどなのだそうですが、体をそのままポーランドに輸送となると、滞在先によってはゼロの数を数えなければならないような請求書がだされることになります。

 先日も、エジプトで突然亡くなったポーランドの有名なDJの体をそのままポーランドへ運んでお墓に入れたいという家族が、そのためにかかる費用を捻出できないためポーランド全土に寄付を募っておりました。
 
 そういえば、あの有名なショパンも、フランスで没しても心臓だけはポーランドに埋めてほしいと願ったそうで、彼の死後、心臓は姉によりポーランドに持ち帰られたのは有名な話です。

 

お墓と近いポーランド

ポーランドのお墓は、夜は蝋燭で灯され『寂しさ』を感じさせません。
ポーランドのお墓は、夜は蝋燭で灯され『寂しさ』を感じさせません。
 日本人で、お寺と特別関係のある人でなければ、お墓に出向くのは盆の時のみ、という人は結構いるのではないでしょうか。もしくは、故郷が遠くてここ数年全く足を向けていない人も多いと思います。

 ポーランドでは、外国に出稼ぎに出ている、もしくは移民したとかいう場合でなければ、先祖のお墓は身近にあります。ポーランド人は、生まれた土地から離れた場所で仕事を探し、住む場所を変えるということが今まで稀だったので(最近は少数ですがそういうポーランド人もでてきました。)大抵は祖父母も両親も、そして自分もその土地近辺に住むため、先祖のお墓の手入れも年に1回ではなく、頻繁に出かけて花を添えたり、蝋燭を灯す機会があります。

 しかし、これだけ身近にあるのに、生前にお墓の手配などをする人の話は聞きません。アジアの某国などは、生きているうちからこれまたご立派なお墓を手配する習慣があるそうですが、こちらはどうも、残された家族の課題のようです。

 今回のようなことが起こったり、お盆が近づくと、ふと自分の死後を考えてしまいます。カトリック教徒じゃない私はこの国では教会の墓にも入らないし、さてどういう扱いになるのでしょう。こんな難題を残したままにしておいたら、後に手続きする家族からブーイングが相当飛ぶだろうな、と自分の死後を想像して苦笑してしまう私でした。
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